信頼関係を築いて誠意ある対応をしよう

私は以前、外壁塗装会社の営業をしていました。初めの頃は対象の地域の家を見て回り、外壁塗装が必要な家に営業かけていたのですが、まったく相手にされない日々が続き、本当に向いていないと思ってしまいます。先輩にどうやったら仕事が取れるのかと相談をしてみると「とにかく数をこなし、同じ家にも何度も顔を出すことだ」というようなアドバイスで、正直なところ絶対まともに相手にされてないと私は思っていました。

しかし、徐々にこのアドバイスはとても的を得ていることが分かります。当然のことですが、初めて会った人から外壁塗装が必要だと言われても、ほとんどの人が相手にしてくれません。ほとんどの人が初めて会う人のいうことを信じませんし、多くがどこかしらの施工会社を知っているため、初めて出会う人にはとても警戒心が強いです。

そのため、私が実行したことが、外壁塗装が必要な家には定期的に立ち寄るということです。初めのうちはとても警戒していた家も、3回4回も立ち寄ると、徐々に警戒心が薄れてきて世間話をしてくれるようになります。ここまでになると、仕事獲得までの時間はそれほどかかりません。営業をしていて、本当に重要だと思ったのが信頼関係を構築するという点です。仕事が欲しいがために、「このままでは雨漏りをしてしまう」「地震や台風などがきたら家が倒壊してしまう」など、不安がらせるような言葉を発すると発するほど警戒してしまうばかりです。いろいろと今ニュースになっていることなど、仕事とは関係ないことを話していくと徐々に警戒心が薄れ、本題へと話を進めやすくなります。

この方法によって多くの仕事を獲得することができて収入も大幅にアップしました。もう一つ重要なことが、契約後の工事で手を抜かないということです。契約だけ取って、あとは作業スタッフに任せるというやり方では、どうしても無責任のように捉えられてしまいます。工事中には何度も現場に訪れてコミュニケーションをしっかり取り、契約前にいろいろ話したことが実際に施工されているのかもよくチェックします。

このような手間をかけることで深い信頼関係が構築できるので、施主様の知人や職場の人に話していただき、このことで仕事を増やすことにも繋がりました。これから営業職で頑張りたいと考えている人、なかなか成約がとれない人は、とにかく誠意をもった対応して、そして、無理に仕事を取ろうとしない姿勢が重要だということは心に刻んだ上で行動することをおすすめします。